私が歯医者を変えた理由
自宅を引っ越してすぐ、近所にある歯医者へ初めて行った時のことです。外観はとてもキレイで大きく、受付や待合室の雰囲気も落ち着いていて清潔感があり、印象の良い歯医者でした。担当の歯科医師さんも、若くハキハキとした方でした。ところが、治療に入ったとたんにイメージが逆転しました。検診の結果虫歯が見つかりすぐに削ることになったのですが、歯科医師さんがドリルを握った瞬間、「はい、痛くないからね!痛くないよ!もうちょっとのガマンだよ!はーい怖いね怖いね!うーんもうちょっと!はーい!はーい!」と私の耳元で叫び続けながら歯を削り始めたのです。当時すでに成人していた私。歯医者の治療を怖がるような年齢ではありません。あまりにも歯科医師さんが騒ぐため、逆に落ち着かない気持ちで治療を受けることになりました。その後も何度かその歯医者に通ったのですが、耳元で叫びながらの治療は変わることはありませんでした。それだけではなく、通うたびに「この歯も虫歯だから削ったほうがいいね」「来週はこの歯を削りましょう」と、どんどん治療回数が増えていきました。耳元で叫ばれるだけではなく治療回数が増えていくことに疑問を感じた私は、歯医者を変えてみることにしました。もうひとつの歯医者は、住宅に溶け込むようなこじんまりとしたところでした。以前の歯医者ほど広くもありません。ですが、アットホームで安心感がある空間でした。出てきたのは落ち着いたグレイヘアの歯科医師さん。さっそく歯を見てもらうと、「どこも削る必要はないですよ」と言われました。前の歯医者では、最低あと2回は治療が必要と言われていたのにです。「もちろん虫歯治療は削ることが必要ですが、今のところ削る必要がある歯はありません。安心してくださいね」と検診だけで終わり、帰りには歯周病予防の歯磨き粉のサンプルまでいただきました。今まで何度も騒がしく歯を削られていた日々があっさりと終わり、なんだか拍子抜けしてしまいました。その後も定期健診でその歯医者さんに通っていますが、虫歯がない時は帰りに歯磨き粉のサンプルを渡してくださり、虫歯が見つかったときは丁寧に治療内容を説明してから削って下さいます。もちろん耳元で叫ばれることはありません。病院選びの大切さを実感した体験でした。
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